8月9日に行われる郷土教育研修会「郷土に学ぶ」に向けて、調査員による研修会を行いました。講師は、朝日町教育委員会 学芸員 久保 貴志氏をお招きして、「朝日町の地質・化石から学ぶ」と題して行われました。
研修会では、笹川の地層の変化、宮崎の地層の成り立ち、市振の地層について学術的な見解と小中学校向けの教材化に向けてのヒントを教えていただきました。
調査員は、熱心に説明を聞いた上で、疑問点を積極的に質問している姿が多く見られました。
当日は、調査員が講師となり、児童生徒向けの教材提案を含めた説明を行う予定です。ぜひ、皆様ふるってご参加ください。
投稿者「朝日町教育センター」のアーカイブ
7月10日 郷土研修会に向けての調査員研修
7月5日 全国学テの特徴的な問題を分析する
7月5日(木)に第1回学力向上推進委員会が開かれました。今年度は、全国学力学習状況調査において、理科も対象教科となっていたため理科部会の委員の方も参加していただいての会となりました。
委員会では、「あさひスタンダード(統一した学習規律)の定着」「授業改善の意識化を図るアンケートの実施」「全国学テの分析を基にした具体的な授業改善例の提示(リーフレットの作成)」を3つの活動の軸として取り組んでいくことに決まりました。
後半には、全国学力学習状況調査「特徴的な問題」を基に、本町の児童生徒の実態を踏まえて「必要とされる力とその手立て」について各教科ごとに話し合いました。どの教科部会も、教科の専門性や小中の系統性を考慮しながら、今の児童生徒に身に付けてほしい力と教師ができる工夫・手立ての案等を具体的に挙げていただきました。短時間で、中身の濃い話合いとなりました。
結びに、梅澤委員長は「この委員会を通して委員の先生方自身が資質を向上していただき、それを各校で広め、児童生徒に還元してもらうことが、真の目的であること」を確認されました。
7月末に、今年度の全国学テの結果が出ます。しかし、真の目的はその点数ではなく、その結果を一つの参考に、授業改善を図り、よりよい学習活動を児童生徒に提供すること。そして、学校教育活動を通して、一人一人に「未来を切り開く力・生きる力」といった資質・能力を身に付けてもらうことであることを忘れてはならないと思います。
6月27日 先行実施された外国語活動の在り方を探る
6月27日(水)に第1回朝日町外国語活動研修会が開かれました。
この研修会には、昨年度から継続的にご指導いただいている東部教育事務所 指導課 指導主事 團 千加子先生をお招きし、小学校の先生方だけでなく、中学校の担当教諭、ALT、JTEも参加して行われました。
研修内容は、「『We Can 』を活用した指導の在り方をワークショップ形式で学ぶ」をテーマに、①前年度までの研修の振り返りと教科化に向けての準備段階における留意点、②小グループによる「We Can 1 Unit5」の単元構想づくりの2点でした。
①の研修では、團先生のプレゼンテーションを見ながら、外国語活動から中学英語までに大切にしたい指導の重点について丁寧な説明を伺いました。移行期間中の段階的な指導内容の追加や、新教材「We Can」の活用法等についても教えていただきました。
②の研修では、秋に公開授業を行う単元「We Can 1 Unit5」の構想づくりを実際にチャレンジしました。県から示されている単元指導計画例を基にどうアレンジすれば、子供たちが英語と慣れ親しみ、生き生きと活動できるかという目的をもって考えました。グループごとの話合いの中からは、子供たちの実態を踏まえた様々なアイディアがあふれ出てきて、実践に活用するためのヒントがたくさんありました。
コミュニケーション力を付けるためには、「読むこと・書くこと」の前に、「楽しむ・慣れ親しむ・気付く」こと、そして「伝えたいという願い・目的をもつ」ということが大切だということを改めて学びました。
7月3日 朝日中学校の素晴らしい伝統と挑戦 支援型訪問研修
7月3日火曜日に、 朝日中学校の支援型訪問研修がありました。
朝、中学校に向かうと、灼熱の太陽に照らされた白く美しい校舎と玄関前にある色とりどりの草花が私たちを温かく迎えてくれました。
校舎の中に、一歩踏み入れると、生徒と教師が一緒に磨き上げたピカピカの床や、生徒たちのはきはきとしたさわやかな挨拶に感心しました。
今年度、朝日中学校の研究主題は、「主体的に学び、自らの考えを生き生きと表現する生徒の育成」です。
公開授業では、その教育実践の経過を参観させていただきました。2年生では、「細胞壁の役割」をグループで探る理科、問題解決学習に果敢に挑戦する社会科、ビブリオトークバトルで表現力を伸ばす国語科、関数の系統性を大切に指導している数学科、そしてVTRやカード教材等を巧みに活用し、英語を遣って対話する力を高めようと工夫された英語科の授業を観ました。どの授業も、生徒が生き生きと自分の考えを表現できる環境を保障されていました。
表現力を高めるには・・・。
「自分の考えや意見を伝えたい。聞いてくれてうれしい。伝え合ってよかった。」という気持ちが湧きあがるような日々の授業実践を積み重ねていくことが大切です。
今日の訪問研修を通して、生徒の表現を高めてあげたいという願いを、教師全員がもち、同じベクトルで研究に取り組んでおられる様子を拝見し、「教師集団としての熱意とまとまりの大切さ」を改めて学ばせていただきました。ありがとうございました。
6月26日 さみさと小支援型訪問研修 「学び合う集団づくり」
6月26日(火)にさみさと小学校で支援型訪問研修がありました。
晴天の中、草花に覆われた明るい校舎の扉をあけると、元気いっぱいの子供たちの挨拶のシャワーを浴び、清々しい気持ちで訪問が始まりました。




初めに、オリエンテーションでは、H30年度の学校運営の重点と近況について詳しく説明していただきました。その後、2年生道徳科の授業と5年生の国語科の授業を公開されました。
私がまず驚き感銘を受けたことは、ベテランの先生が新しい教科「特別の教科 道徳」に、2年目の新しい先生が難しい国語科の単元に積極的にチャレンジし、代表として授業公開されていることです。ここに、さみさと小学校の学び続ける教師集団としての素晴らしさを感じました。
2年生の道徳科の授業は、指導の重点にも挙げられている「指導方法の工夫」をありとあらゆる方法で挑戦されていることに感心しました。ホワイトボードを使った紙芝居風の範読、ストーリーにはない野菜を問う発問の工夫、ペープサートを使って自分の思いを伝える役割演技、自分の学んだことをじっくりと振り返るためのワークシート、今日学んだことを学級活動の標語づくりに活用する横断的な学習等、素晴らしい手立てがたくさん準備されていました。これによって、子供全員が授業にどっぷりと入り込み、トリオでも全体でも自分の思いを周りに丁寧に伝えていました。その姿から、「もっと学びたい。」「自分の考えを伝えたい。」そんな意欲的な姿がたくさん見られました。
「この姿は、なぜ生まれるのか。」
それは、部会研修会の姿を見て理由が分かりました。さみさと小の教員集団が常に学び合っているからです。研修会中も、授業の手立ての効果、多角的・多面的に考える力を育てる方法、公平・公正の道徳的価値を深い理解等を一人一人の変容を根拠に研究されていました。この様子から、子供たちはまさに「教師の背中」を見て育っているのだと確信しました。
10月に2回目の訪問研修を予定しております。その時、子供たちも先生方もさらにどんな「学び合う集団」に高まっておられるか、今から期待で胸がいっぱいになっております。本日は、素晴らしい実践を見せていただきまことにありがとうございました。
6月22日 教師として誠実に向き合う目を確認できた朝日町小中教育講演会
6月22日(金)に「朝日町小中学校教育講演会」を開催いたしました。
朝日町では、教員としての指導力を養い、資質の向上を図ることをねらいとして、毎年「朝日町小中学校教育講演会」を開催しておりま
す。今年度は埼玉大学 教育学部 教育学講座 准教授 北田佳子先生をお招きしたところ、たくさんの参加をいただくことができました。ありがとうございました。
北田先生には、「これからの学校を担う教師像」を演題に、主体的・対話的で協働的な学習の効果や重要性、最も誠実でありたい児童生徒の多面的な見方と必要な支援について、実際の授業映像を基にお話を聴くことができました。
今回の講演会の参加者からは、「学習とは、『人生』というフィールドで考える必要があるということに感銘を受けました。」「誰に対しての誠実さを優先すべきなのかをよく考えることができ
ました。これからは、生徒のために生きた時間を生み出していけるよう意識していきたいです。」等、大変参考になったという声がたくさん聞かれました。
北田先生は、帰りの車中で、「先生方が、今後今までとは違った角度から児童生徒を見て支援をしていこうと思われたり、思い切って一斉指導から協働的な学習への転換にチャレンジしていただいたりしてもらえたら嬉しいです。」と朝日町の学
校教育の充実と先生方の活躍を願っておられました。
「私たち朝日町の教職員集団ならできる。」
そんな強い気持ちをもって、子供たちのためにチャレンジしていきましょう。

6月20日 道徳研修会で「考え、議論する道徳」を学ぶ
6月20日(水)朝日町道徳研修会が開催されました。
この研修会には、東部教育事務所 斉藤 紀子主事を講師にお招きして、「考え、議論する道徳」について研修しました。
斉藤先生には、「道徳科の目標と内容」「道徳科における主体的・対話的な学び」「道徳科に求められる評価」等について、懇切丁寧にご指導いただきました。


「主体的・対話的な学びへの授業改善」のお話の中では、「『考える』とは、主体的に自分との関わりを考える中で、自分の感じ方、考え方を明確にすること。『議論する』とは、多様な感じ方、考え方と出会い交流する中で、自分の感じ方、考え方をより明確にすること」であるということ教えていただきました。
また、「学習の評価」のお話の中では、「道徳科と道徳教育の評価の違い」に関して、関わりが明確に分かるように関係図を示されたり、記述の具体例をあげたりしながら、説明してくださいました。
受講者の感想からは、「道徳の教科化に伴い、なんとなくどうしたらいいのか、今までのやり方ではだめなのかファジーな思いだったのですが、斉藤先生の具体例を挙げた説明のおかげで、少し理解できました。これからは、今日伺ったことを実践していくことが大切だと思いました。」といった意見が多くあり、大変実りのある研修会となりました。
「道徳教育」の目標は、「こころ(内的)」と「ちから(外的)」を育てると言われます。つまり、「道徳科の授業」は、教材を基に考え、議論し合う中で、児童生徒が今までもっていた価値観を再構築するといった課程の中で「こころ」を育てる教科であるのです。それが、行動・表現という道徳的実践力「ちから」となって表れるまでには、時間がかかるかもしれません。それでも、必ず児童生徒にとって、これからの社会を切り開いていく生きる力となることは間違いないでしょう。そのためにも、わたしたち教師は、「考え、議論する道徳」への転換を図るためにチャレンジしていくことが大切であると思います。失敗を恐れず、まずは児童生徒とともに挑戦していきましょう。
6月19日 あさひ野小学校 通常訪問研修
6月19日(火)には、あさひ野小学校の通常訪問研修がありました。
草花いっぱいに囲まれた明るい校舎に一歩足を踏み入れると、子供たちや先生方に素敵な挨拶をたくさん頂き、一日がスタートしました。
訪問研修では、学校の良さ、子供たちの良さをたくさん見付けることができました。
<あさひ野のかがやき>
・ 意欲的に学ぼうとする児童の真剣な目。分かりやすく教えようとする先生の真剣な眼差し。
・ 仲間とともに深い知識を習得できるよう工夫された協働的な学習。
・ 教科化した道徳科や時数の増加した外国語活動への積極的な取組。
・ 子供の作品や掲示を大切にする環境づくり。
・ 遊びを中心に、子供らしく活発に運動に親しむための時間設定と環境づくり。
・ 教師の和を大切にした風通しのよい職員室。
・ 保護者・地域とのつながりを大切にした20周年記念事業の計画。
その他も、たくさんの良さがありました。
「夢いっぱい 知恵いっぱい 思いやりいっぱいのあさひ野っ子」は、なんとなく育っているのではない。素晴らしい人、素晴らしい環境に囲まれて大切に育っているのだと改めて感じることができました。



6月13日 小中高生徒指導連絡協議会を開く
6月13日(水)に、小中高生徒指導連絡協議会を開きました。

この会は、小中高の異校種の校長・生徒指導主事等が一堂に集まり、「町全体で生徒指導における共通理解・共通実践を行うことで、児童生徒を健全に育成しよう」という県内市町村でも稀な協議会です。
今年度は、魚津警察署 少年警察指導員田村 恵子氏をお招きしてご講話をいただきました。
講話の中では、県内及び近隣市町村の少年非行の実態や特徴、要因等について具体的な事例を挙げてお聞かせいただきました。特に、SNSにかかわる規範意識の欠如・社会性が身に付いていないことから、子供たちがネットトラブルに巻き込まれている現状をお聞きし、学校における生徒指導の在り方についての指針を示していただきました。また、見えにくくなってきた犯罪被害に対応するためには、警察等の関係機関と学校との連携が大切であること等についてご指導をいただきました。
後半には、各校の生徒指導における今年度の重点目標と取り組みについて協議しました。SNSを含めた生徒指導上の諸問題に対して、児童生徒や保護者にできる限りの情報の提供や個別の配慮を行っているつもりだが、なかなか指導が行き届かず、学校側の意図が分かってもらえない現状がある。それを打破するためには、どのように現場において対応していったらよいのか具体的にアイディアを出し合って協議することができました。
今日の協議の様子から、朝日町全体の教育に対する熱意と、児童生徒に対する愛情をひしひしと感じることができました。
6月12日 中教研で研究授業を公開 (理科・音楽)
6月12日(火)に魚津地区中学校教育課程研究会が開催されました。朝日中学校では、2年生の理科、1年生の音楽科の授業が公開されました。この日参加された先生方は、この公開授業を基に、授業力向上・教科教材の研究を熱心に進められました。

2年生の理科の授業では、岩田先生の指導の下、どの化学反応でも質量保存の法則が成り立つのかを実験を通して証明する授業でした。特に、工夫されていた所は、初めの実験では、炭酸水素ナトリウムと塩酸の化学反応により、生徒の予想と違い質量が軽くなった実験結果をあえて出したところです。そこから、生徒たちの考察が生まれ、
二酸化炭素が放出したところにたどりついたのでしょう。その後の、ペットボトルを使っての密閉したアイディア実験も効果的でした。
1年生の音楽の授業では、「春第一楽章」の曲想の変化から情景と音楽との関わりを感じ取る授業でした。
この授業では、個人で感じ取り、思い浮かべた情景をワークシートに書き込み、それを基にグループで話し合う活動に取り組んでいました。意見を出し合い、集約していくために何度も聞き返し確かめ合う探究的な協働学習が成り立っていました。中には、「~のような情景が思い浮かんだ。」「トゥルルルルのところは、きっと雷ではないか。」等といった曲の中にしっかりとストーリーを描いているグループも見られました。
今日の授業を参観させていただいて学んだことは、正しい解答にたどり着くまでの
過程の中に、大きな学びがあるということです。だからこそ、その過程に教師が工夫(変化)を取り入れることで、より深い学びが生まれるのだということを、2つの授業から教えていただきました。
朝日中学校の皆さん、今日は貴重な授業を参観させていただきありがとうございました。

