投稿者「朝日町教育センター」のアーカイブ

8月7日 授業力アップ研修会 楽しい理科実験を体験!

 8月7日(火)に授業力アップ研修会(理科実験)がさみさと小学校理科室で行われました。この研修会は、理科の授業力の向上を目的に、町内の小・中学校の先生方が集まって体験型の研修を受講していただきました。講師には、富山県総合教育センター 科学情報部の主事をお招きして「電熱線」と「ゴム」の2つの研修を開講していただきました
 

 研修①では、「電熱線の発熱実験」を体験しました。小学校6年生の単元の中にある「発砲ポリスチレンの板を電熱線で切る実験」を行う際に、妥当な実験結果を得るためには、電池ではなく電源装置を利用し、切れるまでの所要時間を記録するとよいことを学びました。また、手回し発電機を活用して、抵抗と電流、電圧の関係を改めて学びました。
 研修②の「ゴムで動かそう」では、小学生でも簡単に作ることができる「ゴムの伸縮・ねじれを利用したおもちゃ」をつくりました。1つは、「もどり車」、もうひとつは、走るカップ虫でした。受講した参加者は、子供になりきり、丁寧に実験・制作を行ったり、完成した作品を動かして喜びの声を上げたりして、理科の楽しさを堪能しておられました。
 感想からは、「電圧の変化する電池ではなく、電源装置を使って、電圧を一定にして実験するとねらった結果が求められうことが良く分かりました。」「実験機器の使い方や、比較実験を行う際の準備物について実物を使って体験することでよく分かりました。」「身の回りにある材料を生かしたおもちゃ作りをすることで、学習内容の理解や思考が深まり、興味の広がりにつながると感じました。ぜひ子供たちとやってみたいです。」といった意見がありました。

 今日は、先生方の笑顔が絶えない楽しい研修会でした。
 理科の楽しさを子供たちに味わわせるためには、教師自らが理科を好きになることが前提にあるのではないでしょうか。「準備が大変。実験が難しい。安全面に不安・・・。」というマイナスイメージばかりをもつのではなく、こういった研修で方法を学んだり、総教セ等のHPや書籍でちょっと調べることで、「より簡単に、安全で分かりやすい実験や工作」を子供たちに提供することができるのです。難しく考えないで、まず先生が笑顔で理科を実践してみてください。きっと「理科好きの子」が増えると思いますよ。

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8月6日 学力向上プログラム研修会「深く考え、議論し、心が動く道徳の創造」を学ぶ 

 8月6日(月)には、「朝日町学力向上プログラム研修会」が開かれました。
 今年は、今年度小学校で教科化された「特別の教科 道徳」に着目し、指導力の向上を図ろうと考え、企画いたしました。 講師には、光文の教科書編集に携わっておられる筑波大学附属小学校の加藤 宣行先生をお招きして「深く考え、議論し、心が動く道徳の創造」という演題の下、模擬授業形式でご講演いただきました。

 加藤先生から教えていただいた中で、特に印象に残っていることは以下の内容でした。
①教科化の真の目的は、『積極的な道徳→生活・学びにやる気が出る→心が豊かになる・生きる力が育つ(生活習慣が整う・教科の学力が伸びる等)こと』であること

②従来の読み物道徳から脱却するためには、C型(テーマ発問型)もしくはKTO型を意識して取り組むことが大事であること。そのために一番大切なことは、『内容項目・教材・真の問い』の研究が必要不可欠であること。

③板書の工夫は、子供の思考をサポートするツールとして重要であること

④道徳ノートの活用によって、自己評価・自己指導が生まれること

⑤道徳の評価をする際に、目的(意味づけ・賞賛・承認)、方法(形成的評価・見取り)、観点(態度評価)を明確にもつことが重要であること

 加藤先生は、「道徳という教科は、日本特有のもの。常識や価値観についてとことん考え、話し合う機会はめったにない。それができるのが道徳である。道徳は、子供の重しになるのではなく、よりよく生きる道を開放させるための道しるべになる。」とおっしゃっておられます。
 私たち教師も、道徳を重しに考えるのではなく、よりよく生きる道を開放させるための教科として臨んでいくことが大切であると考えます。道徳の授業に求める子供たちの姿と同様に、教師も失敗を恐れず、積極的にチャレンジしていきましょう。

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8月3日 情報教育研修会「プログラミング教育の理念と指導法を学ぶ」 

 8月3日(金)に朝日町情報教育研修会が開かれました。
 この研修会は、朝日町情報教育研究調査員が講師となり、より効果的なICTを活用した指導方法を町内の先生方に提供するために毎年開かれております。
 今回の研修では、新学習指導要領の目玉の一つである「プログラミング教育」をテーマにおいて研修会を行いました。
 まず、オリエンテーションでは、内山委員長に「プログラミング的思考力の概念と必要性」について先生方に分かりやすくプレゼンをしていただきました。
次に、研修1では、アンプラグドによる掃除手順表の制作実践、研修2ではビジュアルプログラミングの実践として「プログラミン」の活用、研修3では、フィジカルプログラミングの実践として「SPARK+」の活用について、調査員が中心となって説明し、受講者に子供たちの立場になって実践していただきました。
 感想からは、「プログラミングと聞くとデジタルをイメージしてしまうが、アンプラグドによるアナログ的な活動を通して思考力を育てることが参考になりました。ぜひ2学期に実践したいです。」「「プログラミング的思考力を意識した授業づくりに取り組むと、教員自身の思考力・伝達力の向上にも通ずるということがとても納得がいきました。子供たちにいかに簡潔に分かりやすく伝えるかを今一度見直したいです。」といった意見が多く聞かれました。
 「プログラミング教育」は、今もう始まっています。「プログラミング的思考力・論理的思考力」を育成するために、まず簡単なアンプラグドによる実践に挑戦してみることが大切です。新学期、ぜひ挑戦してください。 

 

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8月1日 外国語活動に関する講演会 「教科化に向けての新しい英語指導法を学ぶ」

 8月1日(水)には、魚津地区教育センター協業講演会が開かれました。今回は、東京学芸大学 教授粕谷恭子先生をお招きして、「外国語活動に関する講演会」が行われました。
「新学習指導要領に応じたこれからの英語指導は、どうあるべきか。」
粕谷先生には、今、現場の先生方にとって一番の不安となっている点に焦点を当てて講演していただきました。
講演の中では、「聞きたい・読みたい・話したい・書きたい」といった子供たちの心と思いを中心とした授業づくりに心がけること」「子供に力を付けるための技能指導の順序」「英語教育の基盤となる音声経験の重要性」「意味と音を結びつけやすい話題・題材・場面状況づくり」「従来のゲームから意味のある活動への転換」「担任は、授業・子供を守る人」等といった内容を、実践を交えて的確に示唆いただきました。
受講者からの感想には、「音声言語がどれだけ重要かが分かりました。音をシャワーのように聴かせることで、発話につながって行くのだと痛感しました。」「言葉に命を吹き込むことの大切さを教えていただきました。本来の生きている文脈の中で、子供が英語を遣う活動がとても重要だと感じました。」といった新しい見方考え方に気付かされたという意見が多く聞かれました。
道徳科、外国語科、プログラミング教育等、戦後最大の教育改革がもう始まっています。
新しい時代に対応した教育が求められる中、私たち教員もこういった生きた研修を行い、それをヒントに新しい資質・能力を育てる指導法を共同研究と協働実践で切り開いていきましょう。

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7月27日 さみさと小学校校内研修会 「協同的な学び合い」

 7月27日(金)には、朝日町立さみさと小学校の校内研修会に参加いたしました。
 今年度も、上越教育大学教職大学院 准教授 阿部孝之先生をお招きして、「協同的な学び合い」についてご教示いただきました。

 講演会の中では、「主体的な授業をつくるための条件は、子供に裁量権があること」「学び合いの主体は子供であるから、目標-学習-評価の一体化を図るべきであること」「ゲーミフィケーションを授業にうまく取り入れることが重要であること」「教師がファシリテーターとなって、子供たち主体の活動中心の授業を作り出すこと」等、具体的な授業事例を基に教えていただきました。

 8月23日には、朝教セ主催の授業力アップ研修会「仲間に学ぶ」が開かれます。この研修会の講師あさひ野小学校の水島先生は、内地留学で阿部先生の元で学んでこられた内容を伝達してくださります。今日の研修会と同様、内容の濃い実践的な研修になると思います。ぜひ、ふるってご参加ください。

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7月26日 魚津地区教育センター協業「生徒指導に関する講演会」

 夏季休業日に入りました。7月26日(木)に魚教セ主催の「生徒指導に関する講演会」がありました。

 今年度の講師は、兵庫県立大学環境人間学部 准教授 竹内 和雄先生をお招きし、「スマホ時代の子供たちのために」という演題の下、ネットを利用する子供たちの現状と対応法についてご講演いただきました。この講演会の開催にあたり、富山県教育委員会、総務省北陸総合通信局、北陸情報通信協議会にも共催していただきました。

 竹内氏は、現在、子供たちの間ではやっているオンラインゲームや、コミュニケーションアプリ、出会い系のアプリ等について魅力と危険性について紹介してくださいました。その上で「ネットトラブルは、心の問題。教師として、親として相談できる人になることが大事。」「子どもの自律的なネットルール作りが大切。標語づくりやキャッチフレーズづくりも有効。中学生から小学生への先輩律も効果がある。」「まずは大人がつながること。県警や消費者センター、また私たち専門家に早期に相談するとよい。」といった具体的な対応策まで教えてくださいました。

 

 

 

 
 大人として、このネット社会にどう関わっていくか、この社会しか知らない子供たちにどう接するか、子供たちとの垣根をどう埋め、どう信頼関係を築くか・・・。この問題に対して、真剣に向き合っていくことが、今の大人(教師・保護者等)に求められているのだと感じました。

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7月12日 情報教育研究調査員会でプログラミング研修を考える

 7月12日木曜日には、第3回情報教育研究調査員会を開きました。この会では、8月3日に行われる「情報教育研修会」の内容について話し合いました。
 今年度の研修内容は、今児童生徒に必要とされている資質・能力「プログラミング的思考力」を育てる方法についてです。
 朝日中学校の提案では、アンプラグドによるプログラミングの活用方法について検討しました。また、さみさと小学校からの提案では、ビジュアルプログラミングとして文科省から出ている「プログラミン」、フィジカルプログラミングとして「SPARK+」を実践し、どんな研修方法を組めばよいかについて話し合いました。
 今回の研修会での検討を基に、研修内容を練り直し、8月2日のリハーサルを経て、研修会を迎えたいと思います。
 皆様、ふるってご参加ください。

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7月10日 郷土研修会に向けての調査員研修

 8月9日に行われる郷土教育研修会「郷土に学ぶ」に向けて、調査員による研修会を行いました。講師は、朝日町教育委員会 学芸員 久保 貴志氏をお招きして、「朝日町の地質・化石から学ぶ」と題して行われました。
 研修会では、笹川の地層の変化、宮崎の地層の成り立ち、市振の地層について学術的な見解と小中学校向けの教材化に向けてのヒントを教えていただきました。
 調査員は、熱心に説明を聞いた上で、疑問点を積極的に質問している姿が多く見られました。
 当日は、調査員が講師となり、児童生徒向けの教材提案を含めた説明を行う予定です。ぜひ、皆様ふるってご参加ください。

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7月5日 全国学テの特徴的な問題を分析する

 7月5日(木)に第1回学力向上推進委員会が開かれました。今年度は、全国学力学習状況調査において、理科も対象教科となっていたため理科部会の委員の方も参加していただいての会となりました。
 委員会では、「あさひスタンダード(統一した学習規律)の定着」「授業改善の意識化を図るアンケートの実施」「全国学テの分析を基にした具体的な授業改善例の提示(リーフレットの作成)」を3つの活動の軸として取り組んでいくことに決まりました。
 後半には、全国学力学習状況調査「特徴的な問題」を基に、本町の児童生徒の実態を踏まえて「必要とされる力とその手立て」について各教科ごとに話し合いました。どの教科部会も、教科の専門性や小中の系統性を考慮しながら、今の児童生徒に身に付けてほしい力と教師ができる工夫・手立ての案等を具体的に挙げていただきました。短時間で、中身の濃い話合いとなりました。
 結びに、梅澤委員長は「この委員会を通して委員の先生方自身が資質を向上していただき、それを各校で広め、児童生徒に還元してもらうことが、真の目的であること」を確認されました。

 7月末に、今年度の全国学テの結果が出ます。しかし、真の目的はその点数ではなく、その結果を一つの参考に、授業改善を図り、よりよい学習活動を児童生徒に提供すること。そして、学校教育活動を通して、一人一人に「未来を切り開く力・生きる力」といった資質・能力を身に付けてもらうことであることを忘れてはならないと思います。

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6月27日 先行実施された外国語活動の在り方を探る

 6月27日(水)に第1回朝日町外国語活動研修会が開かれました。
この研修会には、昨年度から継続的にご指導いただいている東部教育事務所 指導課 指導主事 團 千加子先生をお招きし、小学校の先生方だけでなく、中学校の担当教諭、ALT、JTEも参加して行われました。
研修内容は、「『We Can 』を活用した指導の在り方をワークショップ形式で学ぶ」をテーマに、①前年度までの研修の振り返りと教科化に向けての準備段階における留意点、②小グループによる「We Can 1 Unit5」の単元構想づくりの2点でした。

①の研修では、團先生のプレゼンテーションを見ながら、外国語活動から中学英語までに大切にしたい指導の重点について丁寧な説明を伺いました。移行期間中の段階的な指導内容の追加や、新教材「We Can」の活用法等についても教えていただきました。

②の研修では、秋に公開授業を行う単元「We Can 1 Unit5」の構想づくりを実際にチャレンジしました。県から示されている単元指導計画例を基にどうアレンジすれば、子供たちが英語と慣れ親しみ、生き生きと活動できるかという目的をもって考えました。グループごとの話合いの中からは、子供たちの実態を踏まえた様々なアイディアがあふれ出てきて、実践に活用するためのヒントがたくさんありました。

コミュニケーション力を付けるためには、「読むこと・書くこと」の前に、「楽しむ・慣れ親しむ・気付く」こと、そして「伝えたいという願い・目的をもつ」ということが大切だということを改めて学びました。

 

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