8月6日 学力向上プログラム研修会「深く考え、議論し、心が動く道徳の創造」を学ぶ 

 8月6日(月)には、「朝日町学力向上プログラム研修会」が開かれました。
 今年は、今年度小学校で教科化された「特別の教科 道徳」に着目し、指導力の向上を図ろうと考え、企画いたしました。 講師には、光文の教科書編集に携わっておられる筑波大学附属小学校の加藤 宣行先生をお招きして「深く考え、議論し、心が動く道徳の創造」という演題の下、模擬授業形式でご講演いただきました。

 加藤先生から教えていただいた中で、特に印象に残っていることは以下の内容でした。
①教科化の真の目的は、『積極的な道徳→生活・学びにやる気が出る→心が豊かになる・生きる力が育つ(生活習慣が整う・教科の学力が伸びる等)こと』であること

②従来の読み物道徳から脱却するためには、C型(テーマ発問型)もしくはKTO型を意識して取り組むことが大事であること。そのために一番大切なことは、『内容項目・教材・真の問い』の研究が必要不可欠であること。

③板書の工夫は、子供の思考をサポートするツールとして重要であること

④道徳ノートの活用によって、自己評価・自己指導が生まれること

⑤道徳の評価をする際に、目的(意味づけ・賞賛・承認)、方法(形成的評価・見取り)、観点(態度評価)を明確にもつことが重要であること

 加藤先生は、「道徳という教科は、日本特有のもの。常識や価値観についてとことん考え、話し合う機会はめったにない。それができるのが道徳である。道徳は、子供の重しになるのではなく、よりよく生きる道を開放させるための道しるべになる。」とおっしゃっておられます。
 私たち教師も、道徳を重しに考えるのではなく、よりよく生きる道を開放させるための教科として臨んでいくことが大切であると考えます。道徳の授業に求める子供たちの姿と同様に、教師も失敗を恐れず、積極的にチャレンジしていきましょう。