6月20日(水)朝日町道徳研修会が開催されました。
この研修会には、東部教育事務所 斉藤 紀子主事を講師にお招きして、「考え、議論する道徳」について研修しました。
斉藤先生には、「道徳科の目標と内容」「道徳科における主体的・対話的な学び」「道徳科に求められる評価」等について、懇切丁寧にご指導いただきました。
「主体的・対話的な学びへの授業改善」のお話の中では、「『考える』とは、主体的に自分との関わりを考える中で、自分の感じ方、考え方を明確にすること。『議論する』とは、多様な感じ方、考え方と出会い交流する中で、自分の感じ方、考え方をより明確にすること」であるということ教えていただきました。
また、「学習の評価」のお話の中では、「道徳科と道徳教育の評価の違い」に関して、関わりが明確に分かるように関係図を示されたり、記述の具体例をあげたりしながら、説明してくださいました。
受講者の感想からは、「道徳の教科化に伴い、なんとなくどうしたらいいのか、今までのやり方ではだめなのかファジーな思いだったのですが、斉藤先生の具体例を挙げた説明のおかげで、少し理解できました。これからは、今日伺ったことを実践していくことが大切だと思いました。」といった意見が多くあり、大変実りのある研修会となりました。
「道徳教育」の目標は、「こころ(内的)」と「ちから(外的)」を育てると言われます。つまり、「道徳科の授業」は、教材を基に考え、議論し合う中で、児童生徒が今までもっていた価値観を再構築するといった課程の中で「こころ」を育てる教科であるのです。それが、行動・表現という道徳的実践力「ちから」となって表れるまでには、時間がかかるかもしれません。それでも、必ず児童生徒にとって、これからの社会を切り開いていく生きる力となることは間違いないでしょう。そのためにも、わたしたち教師は、「考え、議論する道徳」への転換を図るためにチャレンジしていくことが大切であると思います。失敗を恐れず、まずは児童生徒とともに挑戦していきましょう。