第2回合同調査員会を行いました。今回は、郷土教育教材開発研究調査員会、情報教育研究調査員会から、活動報告及び次年度の計画案を報告、提案しました。
郷土教育教材開発研究調査員会では、町の史跡や施設等の見学や体験を通して、地域の歴史・文化について理解を深めることを目的として朝日町現地学習会を実施しました。
今年度は、木曽義仲・巴と宮崎太郎あさひ塾の方から、宮崎城と木曽義仲、宮崎太郎等の関わりについて、また、チューリップ、菜の花の栽培を通して、春の四重奏の景観を創出された農業経営者の方から、郷土の景観を守り、活かす農業の取組について講話をいただきました。さらに、郷土教育調査員から、ヒスイ海岸やたら汁街道、芭蕉句碑等の町の歴史・文化の特色について解説するなどして研修を深めました。
町の歴史的遺産に触れ、地域の活性化に取り組んでおられる方々と交流したことは、教員の視野を広める有意義な機会になったと思います。
情報教育研究調査員会では、ICTの活用を通して、授業に役立つスキルの向上を図ることを目的として、「デジタル教科書を活用した模擬授業」及び「タブレットの効果的な活用」について情報教育研修会を行いました。
まず、デジタル教科書の活用事例として、国語科では、漢字の筆順や部首、読み方、及び本文の読み上げ等について、算数科では、筆算の手順や分度器、コンパスの使い方等について研修を行いました。参加者には、デジタル教科書の分かりやすさや楽しさといった視覚的効果や反復学習の容易性などの効果を実感してもらうとともに、指導に生きるスキルを身に付ける機会になったと思います。
次に、タブレットの活用事例として「ぱっと転送」及び「Keynote」について研修を行いました。参加者からは、授業の中でワークシートに代えてタブレットが使える、フラッシュ教材が簡単に作れるなどの感想があり、ICTの活用への関心を高める機会となったと思います。さらに、内地留学を通じて教育の情報化について研鑽を積まれた先生より「ICTの活用を考える」というテーマで講義をいただき研修を深めました。
続いて協議では、「小学校で行われたインターネットに関するアンケートは、児童の実態把握につながっている。28年度は、町で情報モラルにかかわる共通のアンケートを作成して、児童生徒の情報モラル指導に取り組んではどうか。」
「泊高校観光ビジネスコースでは、町の歴史、文化にかかわるDVDを作成している。朝日町小中高の連携として、観光ビジネスコースの生徒さんから、町の歴史、文化について小中児童生徒に伝えてもらうという活動も考えられる。」などの意見をいただきました。
児童生徒が、郷土朝日町に誇りと愛着をもつことができるように、また、ICTのメリットを生かし、デメリットに対処して活用していくように、郷土・情報教育調査員会の活動を通して、調査・研究に努めていきたいと思います。