投稿者「朝日町教育センター」のアーカイブ

小中講演会開催 上條晴夫先生「理想の授業づくりに必要なこと」

 6月22日に朝日町小中講演会が開催されました。本年度の講師は、東北福祉大学教授 上條晴夫先生をお招きし、「理想の授業づくりに必要なこと」という演題でご講話をいただきました。
上條先生は、教師教育に視点をおかれ研究されており、「理想の授業づくりに大切なこと」は、自分の強み・好きなこと・価値観を見つめ、それを軸としてアクションとリフレクションを繰り返していくことが大切であること。若手とベテランが融合するためには、それぞれのコア・クオリティー(本質~強み・好み・価値観など)を理解し合うこと等を教えていただきました。
その後のワークショップでは、まずペアとなり、「過去に体験した理想の実践」を語り合い、その相手の方の強みを見付けて伝える活動をしました。次に、4人組となり、話を聞いた相手がそのペアの実践と強みを紹介する活動をし、グループで4つの理想の実践と4人の強みを共有しました。この演習を通して、先生方の表情が、何かすっきりとし、自信に満ちた様子がうかがえました。まさに、上條先生が冒頭におっしゃった「まず先生が笑顔で元気に」という形で講演会を終えることができました。
講演会後のアンケートでは、「自分の強みを知り、それを授業に生かす。そうすると、自分も子供も楽しく学ぶことができるということを改めて感じ、ちょっと元気になりました。また、若手とベテランの意識の違い・溝のようなものに悩んでいましたが、それがなぜなのか少し分かったように思います。」といった今後の授業づくり・教師同士の人間関係づくりの向上につながる意見が多くありました。
清々しい空の下、素晴らしい講演会となりました。ご協力ありがとうございました。

 

カテゴリー: がんばる先生たちの研修の様子, センターにっき, 教育講演会 |

小教研の公開授業 あさひ野小3年生 算数に夢中!

6月12日に小学校教育課程研修会がありました。朝日町では、あさひ野小学校の中島先生が算数科の授業を公開されました。
あさひ野小の3年生の子供たちは、算数科の1時間の授業に夢中になっていました。それは、先生のいくつもの手立てが効果的だったからだと感じました。
①導入の工夫
・ デジタル教科書を活用し、視覚的に問題を提示
・ ペープサートでの問題の確認
・ 問題の言葉の中から「求めること」と「分かったいること」の整理
・ 前時までの学習をまとめた掲示
・ 子供の気付きを生かした課題提示
②個人追究への手立て
・ホワイトボードとノートの使い分け
(ホワイトボードで考えをつくる → ノートで図や言葉を使って説明する。)
③ペアの活用(説明・教え合い)
・学び合いの集団づくりができている。
(自分の考えを分かってもらえるように、ホワイトボードでマグネットを操作しなが説 明する姿。普段の積み重ね)
④適用問題の時間の位置付け
・本時の自分の伸びを確認(教師も実態把握するために必要な時間)

中島先生の授業づくりへの熱心な姿勢、子供たちの学ぶ姿勢などたくさん の素晴らしい姿をみせていただきました。

 

カテゴリー: がんばる先生たちの研修の様子, センターにっき, 各学校より |

朝日中学校 支援型訪問研修で落ち着いた校風とたくさんの輝きを見た

6月8日(木)に、朝日中学校の支援型訪問研修に参加させていただきました。
美しい校舎、広々とした空間、豊かな自然に囲まれた環境の中で、生徒たちは落ち着いて学校生活を送っていました。その中でたくさんの輝きを見付けることができました。
朝、生徒と先生方の明るい素敵な挨拶で出迎えられ、大変心地よい気分で訪問させていただきました。すれ違った生徒は、「ベル学(チャイムと同時に学習を始めること)」と意識して素早く教室を移動していました。お昼のランチルームでは、各部活動の「新川大会への決意」を全校生徒がしっかりと発表者に体を向け、誰もが応援するように真剣に聴く姿がありました。清掃活動では、自分たちの学び舎を美しく保とうと、生徒と先生が一緒になって黙々と掃除する姿が印象的でした。このような生徒と先生方の素晴らしい姿から、朝日中学校がずっと大切にしておられる伝統をしっかりと引き継ぎ、更に高めていることがよく分かりました。
授業でも、生徒たちは輝いていました。今日の学習課題を必ず達成しようとするやる気に満ちた眼差し。自分の考えをノートやワークシートに丁寧に書き込む姿。問題の解き方や説明の仕方をペアやグループで熱心に話し合う協働学習。仲間の発言を大切にしようとする聴き方等、生徒一人一人が「分かりたい」という意欲を前面に出して授業を行っていました。
この素晴らしい授業を支えているのは、先生方の授業改善への努力であることも分かりました。生徒の興味・関心・意欲を高めようとICTを活用した課題提示の工夫。一人一人が自分の考えをしっかりともつことができるように考えられたワークシートやポートフォリオ。ホワイトボード等を活用し、小集団で深く追究したり、教え合ったりできるように工夫された学び合いの場づくり。基礎・基本の定着や、学習の確かめを目的とした自作のプリントなどたくさんの手立てを講じておられました。その後の研究協議会では、生徒の学力を高めるためには、授業をどう改善していったらよいか熱心に話し合う先生方の姿に感心しました。
この訪問研修を終えて、「朝日町の教育が大切にしている源」を再確認することができました。

 

 

 

 

カテゴリー: がんばる先生たちの研修の様子, センターにっき, 各学校より |

あさひ野小学校 支援型訪問研修での子供たちの素晴らしい姿

あさひ野小学校では、6月6日(火)に支援型訪問研修が行われました。学校の教育体制や子供たちの学ぶ姿を基に、よりよい学校づくりの研修が開かれました。
その研修において、子供たちの素晴らしい姿をたくさん見ることができました。笑顔で目を見て行う挨拶。縦割り班で仲良く協力して行う給食配膳や清掃活動。子供たちの頑張りを足跡として残したきれいな掲示。休み時間にビオトープの周辺で自然と戯れる姿。整理整頓された美しい校舎など。
そして、何よりも素晴らしかったのは、「授業」でした。書く指導からの表現力の向上を目指した授業は、どの学年も素晴らしいものでした。問題に対してやる気に満ちた眼差し。ホワイトボードやノートに分かりやすく丁寧に書く姿。ICT機器を活用し、問いかけながらやり方を説明する姿。自分を見つめ、この授業での伸びを振り返る姿。
「なぜ、朝日町の子供たちは着実に伸びるのか」その答えが、今日の「元気に、楽しく、そして真面目に取り組む」子供たちの姿を見て分かったような気がしました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: がんばる先生たちの研修の様子, センターにっき, 各学校より |

朝日町小中生徒指導研修会

中学校1年生の3クラスの授業を参観した後、「中1ギャップを解消するためには」という視点で、新1年生の現状と小中の連携について情報交換、意見交換を行いました。
小中学校の情報交換では、多数の1学年の生徒について話題に取り上げ、効果的な個別支援の方法の交流を図ることができました。課題として、SNSに関わる問題が挙がりました。「中1ギャップ」の大きな要因となるため、校長会や生徒指導主任研でも話題にし、今後の方針を考えていく必要があると感じました。

カテゴリー: がんばる先生たちの研修の様子, センターにっき, 各学校より |

朝日町小学校体育大会 はつらつとした子供たちの姿!

 

5月24日(水)に朝日町小学校体育大会が開かれました。これは、町内2校の小学校5・6年生が、陸上競技を通して「目標に向けて努力し続ける心を育てること」「同じ町内の仲間との交流を深めること」を目的として毎年開催されています。
種目は、100m走、50mH、走り幅跳び、走り高跳び、ソフトボール投げ、長距離走、リレーの7種目が行われました。子供たちの元気な挨拶や応援、自己記録に向かって全力を尽くす姿に、観客から温かい拍手や声援がグラウンド中にこだましていました。

カテゴリー: センターにっき, 各学校より |

さみさと小学校 道徳要請訪問で素晴らしい子供たちの姿

 5月19日(金)に、さみさと小学校で道徳の授業が公開されました。子供たちは、資料を基にお互い活発に意見を交わしながら、「きまり・マナーを守ることの大切さ」の価値をしっかりと学んでいました。

この研究の取組で、特に参考にしたい点が2点ありました。
1点目は、4年生の2クラスで、同じ資料を違う展開で実施したものを比較対照し、省察されているところでした。この比較を行うことで、発問の有効性や、子供の価値に対する考えの深まりなどを検証しやすいことを感じました。
2点目は、ICTの有効な活用です。導入と終末時に、スクリーンに映し出された写真に子供たちは釘付けでした。「今日は、どんなことを考えていくのか楽しみだ。」「資料に似た出来事でも同じことが言えるんだなあ。」と、子供たちが目を輝かせていました。道徳におけるICTの効果的な活用術を学ばせていただきました。

カテゴリー: がんばる先生たちの研修の様子, センターにっき |

5月17日(水) 朝日町生活科・理科自然観察現地学習会

 今年度の朝日町センターとして初めての研修「生活科・理科自然観察現地学習会」がありました。講師として勝田 栄造先生をお招きし、鹿嶋神社から城山まで国の天然記念物である鹿嶋樹叢の植物を観察 しながら散策しました。236.6ヘクタールの範囲にわたり広がる、スダジイ、アカガシ、タブノキ、ツバキ、イイギリ等の温暖帯の巨樹に心を奪われました。城山の頂上から見た水平線と宮崎海岸の美しさに感動しました。「自然は、かけがえのないものであること」「地球は丸いこと」を参加者全員で再確認しました。
勝田氏は、最後に「自然観察は、子供の探究心を育てるのに最高の学習方法。動植物の名前を知らなくてもよい。発見したことを褒めて、調べるよう勧める教師であることが大事。ぜひ自然観察学習を残していってほしい。」と参加者に力強くおっしゃった。 (さらに…)

カテゴリー: センターにっき |

朝日町教育センターだより3月号

朝日町教育センターだより3月号を発行しました。

SSTボードゲーム

DVD悩まずアタック!

巻頭言、これからの皆さんに贈る言葉、海外視察、内地留学の報告、今年度の研究等を掲載しております。ご覧ください。

また、「考え、議論する道徳」の授業実践のアイディアを示した教育図書や児童の人間関係づくりに活用できる「SSTボードゲーム・なかよしチャレンジ」、小中高校生対象の人権教育DVD「悩まずアタック!」などの新刊図書及び学習教材も掲載しております。ご利用ください。

29.3月号 朝日町教育センターだより

カテゴリー: センターだより |

教育の情報化推進フォーラム

平成28年度 教育の情報化推進フォーラムに参加しました。「教育の情報化と地方創生」の分科会では、興味を引くプレゼンを聴講することができました。

教育の情報化推進フォーラム

A町では、「引っ越してくる人を増やす」、「若者が町を出ていかない」を地方創生のテーマに掲げ、地域の大学、企業と町が連携して小学校でロボットプログラミング授業を行い、町ぐるみでプログラミング教育を推進しています。

「プログラミング授業が学べる町」をキーワードにした移住・定住の促進及び、子供の頃からプログラミングに触れる機会をもつことで、将来は町に住みながら都心部の会社の仕事をしたり、ICTを使って町で起業する人材を育てたりすることなどに努めているとのことでした。

「寺子屋が小学校になったように、子供たちにはICT活用の時代が来ている。」とコーディネーターが示されました。次期小学校学習指導要領(案)総則には、「児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」の実施が示されています。思いや考えを基に創造する力を育む役割をプログラミング教育が担っているようです。

カテゴリー: センターにっき |