投稿者「朝日町教育センター」のアーカイブ

11月28日 小中でこれからの外国語指導を考える

 11月28日(火)に第2回朝日町外国語活動研修会がありました。今回の研修会では、あさひ野小学校5年1組の公 開授業を基に、「外国語活動・外国語科の授業の進め方と小中学校の接続の在り方」について研修しました。

子供たちは、兵庫秀典教諭の指導のもと、「What’s This?」を使っての自作のスリーヒントクイズゲームに積極的に取り組み、友達とのコミュニケーションを楽しんでいました。また、HRT、ALT、JTEの3名の役割が大変スムースで、子供たちにとって有効な支援を行われていました。

その後の事後研修会では、今回の2つの提案である「コミュニケーション力を高めるクイズのテーマ(目的意識)の取り上げ方や活動の場の工夫」と「アルファベットに慣れ親しむための継続的な活動の重要性」について、小グループで議論しました。小中の先生方が混じった話合いでは、今までの経験を基によりよい手立てや活動案がたくさん出されました。最後には、東部教育事務所 指導課 指導主事 團 千加子先生に、新学習指導要領全面実施に向けての準備期間として、先行実施時に配慮すべきことや、小学校外国語活動としての授業づくりに大切なことを懇切丁寧に教えていただきました。
「外国語に慣れ親しむ・コミュニケーションすることを楽しむ」を大切にしながら、書くことや英語表現を徐々に身に付け、中学校の英語科にスムースにつなげていくことは、容易なことではありません。しかし、子供たちに求めすぎることは、従来の外国語活動で大切にしてきたことが無駄になります。そのバランスを保ちながら、子供たちの学ぶ意欲・価値が高まる授業を創り上げていく必要があることを改めて感じました。

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11月22日 小中ともに情報モラル教室でスキルアップ

 11月22日(水)に朝日町情報モラル教室(研修会)が開かれました。今年は、NTTdocomoさんをお招きして、午前の部小学校5、6年生、午後の部中学校全校生徒が参加してのモラル教室を実施しました。
午前中は、アニメーションとドラマを交えて、インターネットの危険性と安全に使う方法を学びました。特に印象的だったのが、「なり済ましの実写ドラマ」でした。若い女性になり済まして、オンラインゲームで仲良くなった男子生徒からお金を脅し取るというものでした。子供たちは、目をまん丸にして画面をじっと観ていました。感想では、「ぼくは、オンラインゲームの課金で叱られたことがあるので、これからはだまされないように親に相談していきたいです。」といった素直な意見が多く出されました。
午後の朝日中学校では、「応用編」ということもあり、よりリアルな事件の内容を基に、インターネットの具体的な利用法について教えていただきました。
特に、心に残った内容は、ツイッターに載せたお好み焼きでの動画の事例でした。調子に乗った男の子が、マヨネーズのチューブを鼻に入れている動画を投稿したところ、瞬く間に広がり、店側から損害賠償を求められるというものでした。生徒たちは、よくありがちな軽はずみな行動がものすごく大きな事件になることにびっくりしていました。
感想では、「今は、まだあまり使わないけれど、携帯電話などをもつようになったら、今日学んだことを生かして安全に利用していきたい。」という意見が聞かれました。

情報化社会において、今や欠かすことのできないインターネット。この素晴らしい情報技術を十分に生かすためには、活用する側の人間がモラルを守って利用しなければいけない。そして、安全に利用する術を知らなければならないことを改めて教えていただきました。
ご家庭でのインターネット・ゲーム機等のルール。つくっていますか?守られていますか?

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11月15日 中高教育講演会 朝日中・泊高の連携事業の成果を発表

11月15日(水)に朝日町中高教育講演会が開かれました。朝日町は、小学校2校、中学校1校、高等学校1校と少数である特徴を生かし、毎年様々な連携事業を行っています。この「中高連携事業」も毎年工夫されており、学習活動・部活動・進路探訪等、朝日町ならではの交流事業が行われています。
今年の「中高教育講演会」では、朝日中学校の・泊高等学校の特徴的な学習活動をプレゼンにまとめて発表し、お互いのよさを交流しました。
朝日中学校は、「14歳の挑戦」の取組を2年生の代表が堂々と発表しました。泊高等学校は、特色ある学科である観光ビジネスコースの生徒が、「観光故郷の道と暮らしの移り変わり」について詳しく発表しました。どちらの発表も未来を担う若者と地域社会との連携を密にした取組で、朝日町のつながりを感じる素晴らしいものでした。
後半は、特別教育講演会が開かれました。今年の講師は、プロスケーターの鈴木明子さんでした。鈴木氏は、「ひとつひとつ。少しずつ。~自分らしく前へ進む~」の演題の下、オリンピックへの厳しい道のり、拒食症という難病との闘う苦悩、失敗を恐れず常に理想を目指す意識への転換、支えてくれた多くの人々・家族・仲間への感謝、これから未来への希望等、自身の味わってきた体験談を赤裸々に語ってくださいました。鈴木氏の感情のこもった講演に、会場の観衆もあたかもそのスケートの世界を経験しているかのように、心の奥まで響いてくる講演会でした。

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11月13日 朝日中道徳研修会 生き生きと自分の考えを語る

 朝日中学校では、11月13日(月)に道徳研修会が開かれました。教員の指導力向上を図るため、1年生の公開授業における生徒の言動を基に、「考え、議論する道徳科の授業の在り方」について研修するものでした。
授業では、生徒たちの積極的に発言する姿が光って見えました。しかも、一人一人の発言は、教材から感じた素直な気持ちや迷い、とるべき行動等、自分の生活(生き方)と重ね合わせたものが多かったのです。そんな発言ができるのも、どんな意見でも受け止め、反応してくれる温かい学級の雰囲気と、学習に懸命に取り組もうとする学習姿勢、そして教師自身の授業力・指導力があったからだと感じました。
事後研修会では、「教材の提示(範読・ロールプレイ等)の在り方」「道徳的価値へのせまり方(発問・問い返しによる揺さぶりや収束)」「考え、議論し、深まる話合いを生み出す手立て」「振り返り・評価の在り方」等について積極的に意見が交わされる中で、成果と課題が明確となりました。さらに、金沢工業大学の白木 みどり先生に「多様な意見を引き出すことが自発的な議論の基となること」「議論からねらいに導く問い返し・構造的な板書」「書いて話すことから瞬時に話す力への発展」「大くくりな   個人内評価の在り方」等具体的にご指導いただき、今後の授業改善の方針を決める上で有意義な研修会となりました。

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11月9日 ICTの効果を子供の姿で示した公開ICT研修会 

 11月9日(水)に、朝日町立さみさと小学校では、公開ICT研修会が開かれました。さみさと小学校には、昨年度のあさひ野小学校に引き続き、今年9月に町から約60台のタブレット端末(ipad)が導入され、学力向上に向けての授業改革を図るための活用法を研究してこられました。今回は、校内研究を進めるのと同時に、周辺地域に広めようと小学校3年生の授業を公開されました。

公開授業では、一人1台のタブレットを使っての総合的な学習の授業を公開されました。「かがやきプロジェクト~朝日町のかがやきとは~」をテーマに、1学期の取材時に撮ってきた現地の写真を基に、ロイロノート・スクールを活用してプレゼンテーションづくりを進める授業でした。今までの学習で大切に指導してきた「機器の使用方法・ルール・動作方法」を身に付けた児童たちは、先生の簡単な指示を受けると、自分の力で意欲的に制作活動を行っていました。その子供たちの慣れた操作と、先生の操作を簡易化するための手立てに、驚かされました。学習活動の途中には、節目をつくり、友達と見合ってアドバイス活動をしたり、動作方法で困った時にペアの友達に相談したりして、コミュニケーション力を高める活動も取り入れておられました。

授業後の特別講演会では、富山大学 大学院 教職実践開発研究科 准教授 長谷川 春生先生にご講演いただきました。長谷川先生は、ICTを活用した他校の実践事例を紹介されながら、まず簡単なことから授業に取り入れていくことを参加者に勧めてくださいました。

これからの未知の世界を切り開くために必要な資質・能力の中に、情報活用能力を身に付けていくことは、必要だとうたわれています。しかし、そこには、機器購入の予算化、整備・設定等の環境、機器を扱い方を指導するだけの教師の技能等、幾つかの壁があると思います。しかし、一番大切なことは、教師自身が「新しいことに挑戦してみよう」という勇気をもって、とび込むことだということが分かりました。

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10月25日(水) さみさと小通常訪問研修 主体的な子供たちの生き生きとした姿

 10月25日に、さみさと小学校にて通常訪問研修会がありました。
さみさと小学校の研究主題は、「ともに学び合い、主体的に追究する子供の育成」でした。

教室をのぞくと、そこは活気に満ちあふれていました。一人一人の思い・願いを大切にする指導。ペアやトリオ等になり、自分たちから関わりを求めながら活動する追究活動。ICTとアナログをうまく組み合わせ、子供たちの強い興味・関心を引き出したり、深い理解を求めたりする工夫された提示。その他、板書・掲示・問いかけの工夫など、盛りだくさんの手立てがなされていました。その効果は絶大で、どの授業においても、子供たちが課題に主体的に取り組み、友達との協働的な活動を楽しんでいました。

子供たちの学びに向かう姿、よりよい学校づくりや学力向上への新しい取組に熱心に努力されている教職員の方々の熱意等に、研修に参加した私達が「元気」と「やる気」、「勇気」をもらった、そんな訪問となりました。

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10月18日 あさひ野小 学力向上への取組の成果が姿となって表れる

10月18日(水)にあさひ野小学校にて支援型訪問研修会が開かれました。今回は、6月の第一回訪問研修での指導を基に、学校として取り組んできた成果を確かめる研修会でした。

あさひ野小学校は、特に子供たちの表現力を高める取り組みを工夫しておられました。自分の意見をもち、話合い活動に参加し、そしてしっかりと振り返る。そのために必要な力を付ける「考えて書く」活動の定着。課題や学習形態・学習活動の工夫。相手の意図した内容を聞きとり、練り合う話合いの場の設定等、子供たちが主体的に学び合うための明確な手立てが、1・5年生の授業でもしっかりと表れていました。

学校全体で、育てたい子供像の実現に向けて、先生方、保護者・地域の方々が日々努力されてきた成果が、子供の姿でしっかりと表現されていました。これから半年のあさひ野っ子のさらなる成長が楽しみです。

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ICTで深い学びの実現!第2回情報教育研修会

10月11日(水)に、さみさと小学校で第2回情報教育研修会が開かれました。今回は、さみさと小学校の2年2組の算数科の授業を公開していただき、それを基にICTの有効な活用法を研究しました。
提案授業では、子供たちが教室周辺から直角を見付け、タブレットを活用し、発表・説明する授業でした。子供たちは、トリオを組み、調べた場所(物)を写真に撮り、ロイロノートを使ってまとめものを理由を加えて発表していました。子供たちは、活動に夢中になり、曖昧だった直角の概念をしっかりと理解していくことができました。

研究会では、「主体的・対話的・深い学び」という3つの窓から、この授業を分析し、以下のようなICTの有効な活用方法が見えてきました。
(主体的)
・ 活動の活性化・意欲化の促進(トリオでの学び合い、全員が意見をもつ)
・ 平等性を保障するためのルール作りの重要性(使う順番、タブレットの使い方等)
・ 可視化による興味・関心の高まり、理解度の向上。
(全員が見える・分かる場の設定や有効な機器の選択・アナログとICTの使い分け)
(対話的)
・ 学習形態の工夫(トリオでの対話の活性化。直角の合否を話し合う。
・ 伝える相手を意識して協働でまとめる。(用途によるアプリの選択の重要性。)
・ エアドロップやムーブノートを活用した双方向の情報のやり取りによる対話の活性化
(深い学び)
・ 言語活動の充実(直角の理由を、子供なりに考え、独自の表現で説明する。)
・ 全員を同じ話し合いの土俵に上げる工夫(間違えやすい実物を取り上げて、合否を話し合う場面等。)
・ フラッシュ教材による理解度の確かめと子供たちの判断を惑わす資料の提示。
(全員参加を保障、学んだ知識・技能をつなぐ・転用する力を養う)
・ 自分の考えを再考する場面の設定

朝日町では、学校現場にたくさんのICT機器を取り入れています。それを、より有効に活用し、子供たちの資質・能力をいかに育てていくか。「その方向性が見えてきた」そんな実りある研修会となりました。

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第55回 朝日町児童生徒作品展が盛大に開催!

9月23日(土)から24日(日)の2日間、「第55回朝日町児童生徒作品展」が開催されました。町内の小中学校で選出された優れた作品48点が、朝日コミュニティーホール「アゼリア」の1階に展示されました。今年は、翡翠フォーラムとも重なったため、例年以上の参観者数があり、大盛況でした。参観者の方々からの感想からは、「子供たちの熱心な研究作品に感心しました。すごかったです。」と子供たちの研究の深さに驚いている様子がとてもよく分かりました。
町で優秀賞の2作品は、10月19日(木)から23日(月)に行われる富山県科学展覧会に出品いたします。週末は、ぜひ県の優秀作品を観に行かれてはどうでしょうか?

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協同的な学び合いの実現に向けて

  9月21日(木)に、さみさと小学校の校内研修会に参加しました。講師は、昨年度も大変お世話になった上越教育大学教職大学院 准教授 阿部 孝之先生でした。

阿部先生は、授業の根本的な改革として「teachingからlearningへの転換」を図ることが「主体的・対話的で深い学び」につながっていくことを具体例とともに教えていただきました。協同的な学び合いを成立させるためには、まず学級経営・学びに向かう力・人間性等があってのものであること。協同学習をつくる時、活動手順は教育研究家に任せ、授業者は学習内容を考えることが大切であることが分かりました。その他にも、即実践に生かせるものをワークショップ等で教えていただきました。

協同的な学びを生み出すためには、まず教師が子供たちのために目的をもって動き出すことから始まる。そして、それぞれの実践の成果と課題を基に、教師自身も協同的に学び合う。そんな勇気のある一歩が大切だということを、改めて感じることができた研修会でした。

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