地域の教材を求めて
朝日町郷土教育教材研究開発調査員会は、郷土の貴重な歴史を整理しています。これまで、私たちの先輩方が掘り起こし、授業にしてきた郷土の学習材もだんだん使われなくなったり、資料が紛失したりと、郷土の教材を取り上げて授業する先生も少なくなってきました。
まだ、授業しておられた先生が、メンバーにおられる今、次の世代に受け継いでいただけるように準備をしています。さて、舟川新の耕地整理については、ご存じですか?
この2枚の写真。左が耕地整理の前、右が耕地整理の後です。そして、この耕地整理は、富山県で最初の耕地整理なのです。この時代には、たいへんな大事業で、7年間もかかったそうです。突然、富山県の東の端で、県内のどこもやっていない耕地整理を始める人の物語が、実に熱く、そしてずいぶんと切ないのです。今回、先生たちは、この「舟川新の耕地整理」の教材化のため、藤井家を管理しておられる大井さん(お孫さん)に取材させていただきました。細かな資料や写真が整理され現存しています。うちのお二人の先生は、20年前にも大井さんのお父さんに取材をされたそうです。デジタル化し、使える資料にしていきます。来年あたり、どこかで授業していただけるといいのですが。