冬休みに入っても出勤しておられる先生方も多いですね。でも、この冬季休業中の間に、研究紀要の執筆とともに、3学期の「戦略的構想」を練られることでしょう。センターは、最近の教育書の執筆者が若返っています。しかし、授業づくりネットワーク世代と教師塾世代に、TOSS世代も健在の、3世代が混在するのは、やはり急激な大量退職、大量採用時代への要求がそこにあるように思えます。
さて、当センターの課題ですが、そんな現在売れている教育書の執筆者が、大事にしておられること、具体的な主張は何なのかを見て、共通性を見ています。そのことで、現在の学級づくり、学年づくり、授業づくりへの有効な思想、哲学、方法が見えてくるのではと思っています。
赤坂真二先生の本が、教育センターに3冊あります。「学級づくり成功の極意」を読み直してみました。アドラー心理学を基盤にもっておられるので、個や集団への配慮が抜群です。この点だけでも、見習える内容が豊富です。第2に、希に見る、抜群の小学校教師でした(今は、准教授なので)。学級づくりの実践と考え方を見れば、圧巻の教師の姿があります。集団をつながりをつける手法は、書籍や講座でもいろいろありますが、なかなかいいものばかりではありません。本書には、良質のグループ体験のアクティビティが、すぐ使えるようになっています。私が一番気に入ったのは、「機嫌のいい教師」と「叱ること」についてでした。読んで納得はするが、明日の学級には変化が起こらない本もありますが、明日が変わる1冊です。冬休みに、ぜひどうぞ!