10月11日(水)に、さみさと小学校で第2回情報教育研修会が開かれました。今回は、さみさと小学校の2年2組の算数科の授業を公開していただき、それを基にICTの有効な活用法を研究しました。
提案授業では、子供たちが教室周辺から直角を見付け、タブレットを活用し、発表・説明する授業でした。子供たちは、トリオを組み、調べた場所(物)を写真に撮り、ロイロノートを使ってまとめものを理由を加えて発表していました。子供たちは、活動に夢中になり、曖昧だった直角の概念をしっかりと理解していくことができました。
研究会では、「主体的・対話的・深い学び」という3つの窓から、この授業を分析し、以下のようなICTの有効な活用方法が見えてきました。
(主体的)
・ 活動の活性化・意欲化の促進(トリオでの学び合い、全員が意見をもつ)
・ 平等性を保障するためのルール作りの重要性(使う順番、タブレットの使い方等)
・ 可視化による興味・関心の高まり、理解度の向上。
(全員が見える・分かる場の設定や有効な機器の選択・アナログとICTの使い分け)
(対話的)
・ 学習形態の工夫(トリオでの対話の活性化。直角の合否を話し合う。
・ 伝える相手を意識して協働でまとめる。(用途によるアプリの選択の重要性。)
・ エアドロップやムーブノートを活用した双方向の情報のやり取りによる対話の活性化
(深い学び)
・ 言語活動の充実(直角の理由を、子供なりに考え、独自の表現で説明する。)
・ 全員を同じ話し合いの土俵に上げる工夫(間違えやすい実物を取り上げて、合否を話し合う場面等。)
・ フラッシュ教材による理解度の確かめと子供たちの判断を惑わす資料の提示。
(全員参加を保障、学んだ知識・技能をつなぐ・転用する力を養う)
・ 自分の考えを再考する場面の設定
朝日町では、学校現場にたくさんのICT機器を取り入れています。それを、より有効に活用し、子供たちの資質・能力をいかに育てていくか。「その方向性が見えてきた」そんな実りある研修会となりました。