さみさと小学校の通常訪問研修です。朝から夕方まで、1日です。先生方もたいへん忙しい日常の中で、じっくりと準備して、自分の新たな授業に挑戦してみる。やる方はたいへんですが、そういう研修なので、たいへん意欲的な授業を一度に参観できる機会です。地区センターの所員としては、1時間に3つも4つも授業を観て助言される指導主事の先生方の授業を観る視点に注目し、感心して観ていました。さて、先月末の休日に会ったH先生は、高岡市までティーボールの道具を探しに行かれた帰りでした。そうやって、みなさん授業に取り組んでおられるのです。
教室の掲示や板書を見ていても、アイディアと単元の学習を高めようとする工夫がいっぱいです。
学び合いのイメージ
「学び合い」というキーワードの具体的な子どもの姿のイメージしにくいです。グループで、「ごんの気持ちの変化を心情曲線で表す」。このサイズのホワイトボード一つで、子どもたちは頭を寄せて考えます。穏やかな言葉のつなぎ、交換がゆっくりと。「話し合い」と「学び合い」は違うとよく言われますが、この場面を見ていると、なるほど、確かに話し合いではなくて、学び合いだと感じます。研究主任の先生の教室なので、学習のねらいに向けての学習形態などの設定がよく考えられています。全体→グループ→個。学習形態(ペア、グループ)の変化がよく見られますが、学習のねらいの達成に向けて必要な(有効な) 設定なのかを考えなくてはと言われます。低学年はペアを45分間に何度も。3年生以上は4人(男女混合)のグループをというのが、「学び合い」のスタンダードだそうです。
研究協議会のスタイル
熱心な協議会の様子です。2部会に分かれると、この人数ですので机を囲んで行えます。フリーカードは、本校は時系列ではなく分類で実施されていました。生活科なので、グループ中心の活動なので時系列ではない方がいいのでしょう。しかし、写真を見ると、一般的なKJ法になっています。なんとなく、学びの事実や学習全体が見えにくくなっています。それでも先生方は、このスタイルに慣れておられるので、子どもの姿とその子とのかかわりをつないで、教室の各地にあった学びを共有しておられました。順番でなくても、全員の先生が話されますし、誰かの声が大きくてその発言が通ることはありません。現代的な授業リフレクションです。外から見ていると、話し合いの内容が実はよくわかりません。可視化できるホワイトボード・ミーティングを併せると、どんな感じになるのだろうと思いました。一度、どこかにホワイトボード・ミーティングを実践している学校(企業)を観に行きたいものです。あさひ野小学校、さみさと小学校と、たいへん学びの多い2日間でした。皆様、ありがとうございました。